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もうひとつの遊戯王要約映画
カテゴリ: 遊戯王スペシャル

動画の読み込みが遅い場合は、こちら→http://jimaku.in/w/pBhUWjQAJYE/r1p__exBdqUをお試しください。例によってランダムに字幕にバグが現れるようです。修正不可能なので想像力で補完して視聴お願いします。←わりと大丈夫みたいです。

↓解説↓
1999年公開の東映版「遊戯王」映画のパロディ作品。
今回の面白さのツボは、3つ。
OP とEDの歌詞の空耳英語と、「あのアニメがこっちで放映されないのは暴力的だと決め付けられているからだ」という海外アニメファン自身の「決め付け」に対するひやかし、そして海外ファンダム(同人界)における「メアリー・スー系ファンフィクション」への皮肉。

●英語の空耳歌詞は、最初は、解説抜きで「英語の音」を面白がればいいのかも、と思ってウェブ上での無料テキスト読み上げサービスまで見つけていたのですが(Corn on my mouth Moe's soup machine ←ここの部分が特に秀逸なのでお勧め)



延々と日本語字幕がつかないシーンが流れる「自分の仕事してない」感がいたたまれなくて、無粋を承知で直訳乗っけました。なにより画面内への訳注という苦肉の策は今回限りにしたいと思います。
ところで、英米的には、空耳歌詞の可笑しさはわりと未知の領域らしく、動画もあまり見つかりません…。英語圏で英語以外の楽曲が聴かれることが珍しい状況だからか? (でも、余談ですが「マイアヒ」のこの空耳は「飲ま飲まYeah!」に匹敵する名作だと思う)
ちなみに英語で「空耳歌詞」は”misheard lyrics”、音もしていないのに何か聞こえた気がする場合の「空耳」は”hear things”

●今回、露骨に暴力的だったり下品だったりするのは、コンセプトのひとつで、そういう仕様です。が、初めて「要約シリーズ」を見る人や海外のアニメファン状況を知らない人に「この動画は遊戯王を貶めている」と誤解されるとまずいと思ったのでちょっと詳しく解説すると…。

今回の要約作品では、海外のアニメファンの間に根を張った「自分の国はアニメを冷遇している、暴力的だとか不道徳だとかのレッテルを貼って、本当はすばらしいアニメ作品を自分たちから奪っている」との、ほとんど都市伝説化した思い込みを自虐的に揶揄っているのだと思います。
この思い込みはやっかいで、セリフが変えられたり絵に手が加えられたりは言うに及ばず、最終回を待たずに打ち切りになったりすると「ストーリーのどこに問題があったんだ?」と、放送局の検閲前提で非難が始まります。同時に、「なんで日本人ばっかり無修正のクールな作品を見れるんだよ」と、まさに城之内のセリフそのまんまの言いがかり的駄々をこねる連中が現れるのですが、そう言う人にかぎってその番組が人気があったかどうか、質的にはどうだったのか等の問題はスルー気味なわけで…。
東映版「遊戯王」(少なくともアメリカでは未公開。海外ファンの間でシーズン0と呼ばれている)に関しても「暴力的で俗悪だからという理由で放映されない」というのが極端なファンの間で定説化しています。そこを今回の要約シリーズで「暴力的ってこのくらい?俗悪ってこんなふうに?」と、ファン&放送局の双方を軽く茶化していると見るのが当たりかな、と思うわけです。

海外アニメファンダムのそんな状況に至る経緯は「法に抗っての進歩:アメリカにおける日本アニメの爆発的成長とファン流通、著作権」サイトが詳しいです。

●映画オリジナルキャラの「翔吾くん」にLittleKuriboh氏は”Gary Stu”という名前をつけていますが、これは男性版”Mary Sue”(この名前の由来については後述)。
この「4分でわかる遊戯王アニメ」のスタンスとして、英語版公式アニメで4kidsがつけた英語名が要約シリーズでそのまま使われている場合は、もとの日本語名に戻し、LittleKuriboh氏がパロディとして名前を変えたものはパロディ名のまま日本語化しています。
今回の”Gary Stu”には高度な風刺が込められていることもあって、「ギャリー・ステュー」と発音重視でカタカナ化した名で翻訳字幕をつけました。

その”Gary Stu”は、wikipediaの”Mary Sue”の「語源」の項目に載っているとおり、ファンフィクション(同人小説)に登場する、特定の属性を持つオリジナルキャラ全体を代表する名前。というか属性そのものを擬人化した名称と言うべきか…。
上記wikipediaで詳しい解説がありますが、自分的には冒頭にある定義に補足を加えて、こう定義したい。↓
「原作ファンによる二次創作の中に登場する、物語の中で原作の主要キャラクターよりも格段に他のキャラ全員に気遣われたり常に話の中心にいたりする、作者がこうありたいと願う自分を投影して陶酔感にひたれるような、ドラマチックな設定をてんこ盛りに身にまとった痛いオリジナルキャラクターを総称した言葉」
当該wikipediaページの「関連項目」からリンクされている「邪気眼」も非常に参考になると同時にその「行動の特徴」として挙げられている「二次創作も作られ、自分を反映させた登場人物が原作キャラクターを差し置いて活躍する」という記述から「Mary Sue」に逆リンクされているのが象徴的。

東映版「遊戯王」映画の翔吾くんはもちろん公式キャラですが、Mary Sue的要素を多々持っているので、そこをパロディ化されのでしょう。↓

1.ゲストキャラでありながら、彼を中心に話が展開する。
2.レッドアイズという強力なレアカードを偶然所有することになる。
3.しかしそのカードをお荷物にしか思っていない。
4.そんな煮え切らない態度なのに、遊戯たちはイライラするどころか彼を気遣ってばかりいる。
5.遊戯だけの力で海馬とのデュエルに勝てたはずなのに、翔吾のデウス・エクス・マキナ的「行け!ボクのレッドアイズ・ブラック・ドラゴン」の言葉が勝利の鍵となる。

要約作品内での、遊戯の「知らない子だけど親友」「会ったことないけど尊敬している」等の発言も、Mary Sue(Gary Stu)への皮肉と思っていいと思います。

●俳優ヴィング・レイムスは、こんな顔の人。

●城之内のアクションシーンと、デュエルのラストにかかる曲は、ドイツのロックバンド、ラムシュタインの"Feuer Frei!" 暴力的音楽性と過激で猥褻なパフォーマンスで青少年への悪影響を懸念されている。PVの動画はこちら

●ダイナソー竜崎の口調は相変わらずビーバス。

●闇遊戯の「カードゲームで目にもの見せてやりに来たが、ものは切らしてるんだ」は、第23話の獏良のセリフの際と同じく映画「ゼイリブ」中の"I have come here to chew bubblegum and kick ass...and I'm all out of bubblegum."のパロディ。つまりただカードゲームをしに来たということ。

●海馬のセリフの “When I'm through with you, you'll have to take a shower to wash away the smell of defeat. And I won't be watching you do it.” を「これが済んだら貴様は、シャワーで敗北の残り香を洗い流そうとするだろう。だがオレはそれを見ることはない」と微妙にロマンス小説っぽく訳しました。
“I'm through with you”は「貴様を片付ける」という意味にもとれるけれど、恋人同士の破局の言葉「きみとはお終いだ」という意味で一番よく使われている気がしたからです。
今回のコンセプトが「暴力と俗悪に彩られたアニメと自己陶酔的ファンフィクション」なら、海馬にロマンチックやおい風味な役を振って、暴力的ゲイ役の城之内とのコントラストの強い二本立てを狙ったのかもしれない。…とは思うものの、やはり少し自信がないので、アドバイスお待ちしてます。

●「ビーバー」は第13話にも登場した、ルイーズの英語公式カード名”Beaver Warrior”と女性器の俗称”beaver”をかけたギャグ。以前は苦心して「毛の生えたやつ」というような訳で日本語でもギャグにならないかと狙ったものですが、もう「ビーバー」でいい…よね?

●「逃げちゃダメだ」は、「新世紀エヴァンゲリオン」第1話での碇シンジくんの有名なセリフ。

●闇遊戯の「あのファンキーミュージックを演奏してくれ(ホワイトボーイ)」は、1976年の大ヒット曲のタイトル"Play That Funky Music, White Boy”
オリジナルシンガーのWild Cherryのライブ映像はこちら

「アイ・オブ・ジャッジメント」

●「どこかの島に送って級友たちと殺し合い」は「バトル・ロワイアル」のこと。

[追記]
不健全なアニメというコンセプトの今回、タバコやドラッグをやっているらしい遊戯が青い髪の女の子(東映版にのみ登場するミホ)の幻覚を見るエピソードがありますが、英語の慣用句に、「ピンクの象を見る」(アルコール依存症患者が幻覚を見ること )というのがあるので、そのパロディかなという気がしています。

[再追記]
コメントで教えていただきました。
闇遊戯が海馬と対戦する為に登場するシーンの英語キャプション"Here comes a new challenger"は、カプコンの格闘ゲームで乱入すると現れるメッセージ。
探したら、ゲーム業界用語事典にも載っていました。音楽も、「ストリートファイター2」での乱入シーンのものだそうです。
ありがとうございました!

[再々追記]
コメントで教えて頂きました。
EDの空耳歌詞の”Shoot the allow key, Amiga”の”Amiga”は、パーソナルコンピュータもしくはゲーム機のことではないかということです。自分でも調べようとGoogleすると、なんと最初に出てきました…!大文字で始まるのも、機種の固有名なら納得できるし。(すみません、ろくに調査しないまま、知っている数少ないスペイン語をそのままあてはめていました※)
また、このゲーム機Amigaは、丸型パッド使用だったため、十字キー使用の他機種と競合関係にあったことをふまえて”shoot”(撃ち殺せ)と言っているのではないかとのアドバイスも頂きました。自分で色々調べても、その可能性が高いという気がします。
やはりここは、字幕も「姐さん」ではなく、”Amiga”の方が適切と思い、変更しました。
アドバイスありがとうございました!
(※ちなみにATの知っているスペイン語は、アミーゴ、アミーガ、セニョール、セニョリータ、ベサメ・ムーチョくらいです)
編集 / 2008.02.11 / コメント: 4 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ここって何?

「4kids制作の英語版遊戯王アニメをパロディにしたシリーズ」(イギリス人LittleKuriboh氏制作)を和訳して紹介しています。 イギリス人の風刺魂の紹介、日英の文化の比較、そして自分の翻訳力鍛錬が目的です。 和訳の間違いのご指摘、アドバイス等、お待ちしてます。 クレーム等がありましたら、即座に対応いたします。

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SFとアニメが守備範囲の英→日シロウト翻訳字幕屋。
遊戯王は東映版の頃からのファン。

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